泥との触れ合いを通じた自然体験活動、
「DROASobi~どろのふしぎ体験プログラム~」を地域の子どもたちと開催
クレイビューティーブランド【DROAS(ドロアス)】は、「泥そのものが、人に与える良い影響」を追求し、お客様の幸せの連鎖を広げたいという想いから、泥とのふれあいを通じたウェルビーイングに貢献するプロジェクト「DROASobi(ドロアソビ)」を始動します。
子どもたちの「自己肯定感」「主体性」などにつながるイベントを実施
この度「DROASobi」第一弾のイベントとして、8月24日(土)に川崎市中原区で「DROASobi~どろのふしぎ体験プログラム~」を実施しました。本イベントは泥だんごによる幼児保育を含めた環境教育に注力する島根大学教育学部の松本一郎先生、特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール(代表理事:平岩国泰、所在地:東京都文京区、以下放課後NPOアフタースクール)に監修・ご協力いただきました。
DROASobi(ドロアソビ)について
何億年も前から人の歴史と共にあった泥。DROASはその魅力や機能を伝えるべく、「泥の恵みで、明日の美しさを育む。」をコンセプトに、ビューティーケア商品を発売してまいりました。I-neでは、ミッション「We are Social Beauty Innovators for Chain of Happiness:私たちは、“美しく革新的な方法”で、“幸せの連鎖”があふれる社会の実現に、挑戦し続けます。」のもと、商品を通じて、購入いただいた人はもちろん、その周りの人にも幸せの体験を届けていくことをめざしています。
DROASでは、クレイビューティーブランドとしてお客様の生活をより良くする価値提供に加え、今後は泥の力を美容以外でも追及し、さらにお客様の幸せの連鎖をつくり広げていきたいという想いから、泥とのふれあいを通じたウェルビーイングに貢献する自然体験プロジェクト「DROASobi(ドロアソビ)」が誕生しました。
DROASobi~どろのふしぎ体験プログラム~について
幼少期における泥あそびには五感を刺激するだけでなく、自然の理解を通して「自己肯定感」「主体性」「コミュニケーション能力」の向上といった教育効果が期待されます。
一方、お客様やその周囲の方々にとっての課題を模索するうちに、日本の子どもの幸福度の低迷という現状が見えてきました。ユニセフのレポートによると日本の子どもの幸福度は総合20位と、調査対象国の中では決して高くなく、精神的幸福度の低迷が課題※となっています。そこで精神的幸福度に関わる「自己肯定感」「主体性」「コミュニケーション能力」などを、自然体験を通して育むきっかけづくりとして、本プログラムを実施する運びとなりました。
「DROASobi~どろのふしぎ体験プログラム~」についてでは、講和やクイズ形式で生活に身近な泥を知るところから、泥だんごづくりまで五感を使って泥にふれあいます。自分なりの工夫をして泥だんごをつくることや、互いに誉めあうこと、自然を理解することなど全体の体験を通して「自己肯定感」「主体性」「コミュニケーション能力」の向上に貢献します。
※出典:UNICEF ”Worlds of Influence: Understanding What Shapes Child Well-being in Rich Countries”
https://www.unicef.or.jp/library/pdf/labo_rc16j.pdf
当日のイベント内容
当日は20名を超える子どもたちにご参加いただきました。I-neの社員と島根大学の松本先生が講師となり、泥が生活にどう役立っているかや泥のクイズ、泥だんごづくりなど、子どもたちに身近な泥や自然とのつながりを体験してもらうプログラムを提供しました。
1. 泥についてのレクチャーと観察
まず泥の特徴、面白さを知ってもらうことを目的に、瓦や美容など私たちの生活に役立っている泥について解説。実際にDROASの商品に使われている様々な種類の泥を、子どもたちに“見たり・嗅いだり・触ったり”と五感を使って観察してもらったところ「つるつるしていて気持ちいい」「意外とサラサラ」などの声があがっていました。
2. 泥のものがたりを伝える
続いて松本先生から、泥が自分たちの生活と密接な関係であると知ってもらうことを目的として、“山や川を伝って浸食、運搬されて運ばれてきた泥”や“土を元気にするミミズやモグラといった生き物の存在”など、泥にまつわる物語を語っていただきました。松本先生は「子どもたちが泥のできる仕組み、物語を今知っておくことで将来の学校での学びにもつながる」と話します。
3. 泥だんごづくりの実践
チームに分かれメインイベントの泥だんごづくりがスタート。ためらっていた様子の子どもたちもいざ泥を触ると「気持ちいい」とその感触を楽しんでいました。最初はすぐ固めず「ニギニギ」次は「コロコロまあるくなあれ」最後は「コロコロきれいになあれ」と先生と歌いながら、それぞれが思い思いの泥だんごを仕上げていきました。完成した泥だんごを互いに見せ合う場面もありました。
プログラムの最後は先生から『泥と動物や私たちの暮らしに関わるクイズ』が出されました。学んできた泥についてのクイズに子どもたちは積極的に参加。保護者の方も巻き込みながら盛りあがりました。体験を終えた子どもたちからは「楽しかった、泥は色々な触り心地があった」「泥は地球を支えてくれるものだとわかった」といった感想が寄せられました。
環境教育の第一人者 島根大学 松本一郎 先生のコメント
『泥を通じた体験は自然との一体感を得て、自己肯定感や主体性、コミュニケーション能力の向上につながる』
実際に泥の誕生背景や役割を学ぶ体験を伴って手で触れることで、動物が植物を食べ植物を育む泥があるといったように生態系の基盤であることを理解し、ありがたさの実感につながります。
これから成長していく子どもにおいては、その要素を泥だんごづくりなど遊びの中で学ぶことで、自然との一体感を得ることにつながり、豊かな人間性の獲得が期待できます。
自分が自然の一部だと理解し、自然を知り親しくなることは自信や自己肯定感の向上につながり、人とのコミュニケーションにも活きてきます。また一人ではなく共同でつくりあげる、褒められるといったことも自己肯定感につながります。主体性に関しては興味関心が高まると自分から行動したくなると言われており、プログラムで体を動かす・触る・歌うなど五感をフルに使うことでこの力が高まります。
さらにただ仕事をしたり遊ぶだけでなく、その意味や価値を実感することは働きがいや遊びがいにつながります。泥だんごを作っている子どもたちは全国に沢山いると思いますが、ただ作るだけでなく泥の本質を知って地球とつながり農作物を作る土壌となっている物語を学んでほしいと思います。子どもから大人までそれぞれの発達段階で人間を豊かにする泥という素材に触れ学んでほしいと考えています。
監修者・パートナープロフィール
<松本一郎(まつもといちろう)先生(島根大学)>
1991年島根大学大学院を修了後、東京の民間企業にて国策としての地球資源・環境問題についての調査・研究に携わる。1996年金沢大学にて地球のマントル研究で博士(理学)の学位を取得。2001年より同職。SDGs /ESDを中心とした環境教育・防災減災教育・理科教育を柱に、地球科学分野の専門研究を行う。実践教育としてSDGs/ESD、ジオパーク/野外学習、天体学習(i-CAN, Wel-CAM)、防災/減災教育とその啓発活動に尽力。高等学校のSSH活動をはじめ、科学館や自然館などへの運営や教育支援、幼稚園などでの泥だんご保育(幼児教育)にも力を入れている。また、SDGs担当の学長補佐、大学生協中国・四国事業連合の理事長、ならびに、認定NPO法人 自然再生センターの理事長を兼任している。
<特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール>
「放課後はゴールデンタイム」をビジョンに、2009年に法人化。安全で豊かな放課後を日本全国で実現するため、学校施設を活用した放課後の居場所「アフタースクール」を運営。子どもが主体的に過ごせる環境づくりに力を入れている。また、企業や自治体と連携して、全国の放課後の居場所における環境整備や人材育成の支援、体験機会創出に取り組んでいる。活動に賛同くださる多くの方と共に、社会全体で子どもたちを守り、育む活動を加速させ、子どもたちのためのより豊かな放課後の実現に向けてチャレンジを続けている。
https://npoafterschool.org/
新聞掲載のお知らせ
9月20日発行の読売新聞(神奈川版)にて、DROASobiの活動をご紹介いただきました。